銀座飛雁閣お取り寄せカタログ2024/25

クリルオイルには 計り知れない可能性がある 矢澤 一良 クリルオイルが切り拓く21世紀型「医食同源」の未来図 早稲田大学 ナノ・ライフ創新研究機構規範科学総合研究所 ヘルスフード科学部門 部門長 クリルオイル研究会 会長 「クリルオイルとは、ナンキョクオキアミの脂質で、 近年 “ 健康長寿の延伸 ” に寄与する成分として数年前 から海外の機能性食品市場において注目を集めている 天然の油脂素材です。オメガ3系脂肪酸、リン脂質、 アスタキサンチンを含有するもので、特にリン脂質結 合型の EPA / DHA を豊富に含んでおり、それらは、 魚油由来オメガ3系脂肪酸に比べて人体への吸収性が 高いことがわかった。(中略)折しも、我が国において 消費者庁の『食品の機能性評価モデル事業』の結果が 平成 24 年度に公開となり、その中でオメガ3の評価は 最も高く、心血管疾患リスク低減、血中中性脂肪低下 作用と関節リウマチ症状緩和における評価は、他には ない “A ランク ” であり、国民の信頼性をさらに強固に しました」。 上記は、私が今から 10 年ほど前に創設した『クリル オイル普及協議会』の趣意書に書いた前文です。その 後、設立した『クリルオイル研究会』を含めて今では 数多くの生命科学(ライフサイエンス)分野の研究者 や事業者の方々が、クリルオイルの基礎・応用研究や 機能性食品などの開発を進め、近年では一般の方々の 耳目にも触れるようなところまできたことを想うと、 感無量の感があります。 健康寿命という言葉があります。元気で健康な心身 の状態のまま寿命年齢まで過ごしていきたいという、 これは誰しもが望む「終活」の姿の理想形を言い表し ていると思います。「食による未病対策と予防医療」 は超高齢化社会である我が国では、現在、喫緊の課題 となっています。 一般食品として クリルオイルが登場する未来図 今世紀に入り医学・医療の発展・進化には目覚まし いものがあります。しかし病者になる以前の未病段階 での予防医療では「食習慣による結果」が甚大である ことが様々な研究成果からわかってきています。現在、 酸化、炎症、糖化が心身疾患の起因の一つであること が医学や生命科学の研究から判明し、クリルオイルは、 これらの酸化と炎症から発現する様々な心身の異常を 予防・改善する効果があることもわかってきました。 魚油に含まれるオメガ3脂肪酸には、酸化し易いと いう弱点がありますが、クリルオイルに含有するアス タキサンチンには抗酸化作用がありオメガ3脂肪酸を 保護する働きがあります。リン脂質結合型は乳化剤と して働き、EPA/DHA を素早く体内へと取込み抗炎症 効果を促します。そのためにアンチエイジングや疲労 回復、眼精疲労の改善、また有効成分が血液脳関門を 通ることから脳機能の改善効果も期待されています。 現在、世界中の様々な医科学者・研究者がクリルオ イルを使用した数多くの実験を行い公表もしています。 一例として、血流改善効果により動脈硬化や脳梗塞、 心筋梗塞、高血圧、高脂血症等の予防効果が期待され、 心筋梗塞発症後の心機能改善の働きがあるという実験 報告がありました。またクリルオイルに含まれるリン 脂質結合型オメガ3脂肪酸がPMS(月経前症候群)の イライラ、気分の落ち込み症状などや、更年期障害の ほてり、不安感などといった症状緩和に役立つという 研究報告もありました。その他にも、記憶力の向上や 脳の活性化、肝機能にもよい効果をもたらすなど多種 多様な実験結果を報告しています。 現時点では、医薬やサプリメント等で注目を集める クリルオイルですが、食品の栄養素として身近な一般 食品としての利用も徐々に始まってきています。誰も が安心して普段使いできることで子どもから老年まで 幅広い人たちの健康的なライフスタイルに欠かせない 食品となることが、クリルオイルの本来あるべき姿の 一形態ではないかと、密かに期待もしています。 欧米や中国では既に「ブレインフード」や「ムード フード」という脳機能の活性や正常な精神状態の働き に貢献する食品の研究開発を始めています。いま東洋 の食文化の代名詞でもある「医食同源」に向けた試み が、21世紀型の食文化・食習慣と、「食品・栄養素に よる予防医療」の新たな潮流となってきています。 食文化を核としたライフスタイルの変革が、人間が 本来もち続けている「原点回帰」の途へと進んでいく 現実から目が離せない時代となってきました。 南極海に群泳するナンキョクオキアミ 6

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