銀座飛雁閣お取り寄せカタログ2025/26

78 シナモンはダイエットに役立つのか? 本当に効くのか?もしそうなら、どの程度ま で?脂肪を燃やしてくれるのか?そして、減量 に最適なシナモンはどれか? ──これらは、シナモンをダイエットの一助として 検討するとき、多くの人の頭をよぎる疑問です。 しかし、こうした問いに明確な答えを出す のは簡単ではありません。というのも、「シナモ ンが減量に有効である」とする科学的な根拠 は、まだ十分とはいえないからです。 私たち自身の経験から言えば、シナモンは 人によって、ある程度の減量効果があるように 思えます。ただし、それはあくまで「バランスの 取れた食事」と「適度な運動」という健康的な 生活習慣と組み合わせた場合に限られます。 シナモンが脂肪を溶かす? ──残念ながら、それはありません。 シナモンが体脂肪をスルスルと溶かしてく れる?──残念ながら、それはまったくの誤解 です。 けれども、これ以上余分な脂肪がつくのを防 ぐ、という点では、一定の可能性があります。 シナモンを「脂肪を落とす魔法の薬」と考え るのではなく、「体重の増加を抑えるサポート 役」として捉えると、より現実的です。 とはいえ、もしもあなたが不健康な生活を 続け、バランスの悪い食事をとっているのなら ──たとえシナモンを大量に摂ったとしても─ ─ダイエット効果はほとんど期待できないで しょう。 さらに言えば、過剰なシナモンの摂取は、体 内に有害なレベルの毒性をもたらすおそれも あります。 なぜ、減量にシナモンなのか? 1. 満腹感を持続させる シナモンは、胃からの内容物の排出をゆる やかにする働きがあるとされています。自然療 法医であるマコーラ博士によると、これは主に 血糖値の急上昇を防ぐためだそうですが、そ の副次的な効果として「空腹を感じにくくな る」ことが挙げられます。結果的に、食べる量 が自然と減る可能性があるのです。 2. 自然な消化促進作用 シナモンには、食べたものの消化を助ける 力があると考えられています。つまり、同じ量 の食事でも、体がより多くの栄養を効率的に 吸収できる可能性があるということ。栄養を摂 取するために食べ過ぎる必要がなくなるかも しれません。 3. 脂肪の蓄積を抑える可能性 余分な糖分は肝臓で脂肪酸に変換され、 体内に脂肪として蓄えられます。しかし、シナ モンは血糖の代謝を促進することで、糖分を より効率よくエネルギーへと変換するのに役 立つとされています。結果的に、脂肪として蓄 積される糖分が減る可能性があるのです。 4. エネルギー・集中力・覚醒度をサポート シナモンには、集中力を高めたり、気分を明 るくしたり、意欲を高めたりする効果があると する研究もあります。もし気分が良く、エネル ギーに満ちた状態でいられるなら、自然と身体 を動かす意欲も高まり、より活動的なライフス タイルへとつながるでしょう。 5. 腸内環境を整える シナモンは強力な抗菌作用をもっており、腸 内の悪玉菌を減らすのに一役買うとされてい ます。NIH(アメリカ国立衛生研究所)の報告 では、腸内環境と食生活が肥満と密接に関 わっているとされています。たとえば、「クロス トリジウム・ディフィシル」という細菌は体重増 加に影響を与えるとされ、シナモンに含まれる 「トランス-シンナムアルデヒド(Cinnamon Bark Oilに豊富に含まれる成分)」は、この細菌の 毒素の産生を抑えることが分かっています。 腸内をクリーンに保ちつつ、キムチなどの発酵 食品や植物性プロバイオティクスで善玉菌を 取り入れれば、より健康的な腸内バランスが 期待できます。 6. カンジダ菌との関係 体内に「カンジダ菌(Candida)」が過剰に 増殖すると、体重増加や減量の難しさにつな がることがあります。実際、カンジダの過剰増 殖を抑える手段のひとつとして、シナモンは非 常に有効であるとされています。カンジダをコン トロールすることができれば、健康的な体重を 取り戻す道が見えてくるはずです。 減量には、どのシナモンを選ぶべきか? 減量目的でシナモンを摂るなら、「セイロン シナモン(Ceylon Cinnamon)」が最も適して います。というのも、セイロンシナモンには「クマ リン(Coumarin)」という成分がほとんど含ま れておらず、毎日摂取しても肝臓に悪影響を 与えにくいからです。 一方で、「カシアシナモン(Cassia Cinnamon)」 には高濃度のクマリン(およそ0.4〜0.8%)が含 まれており、過剰に摂取すると肝機能に深刻 なダメージを与える可能性があります。つまり、 「痩せたけれど肝不全で倒れた」などという、 笑えない結末になりかねません。 カシアシナモンをたまに料理で使う程度なら 問題ありませんが、ダイエット目的で毎日摂る のであれば、迷わずセイロンシナモンを選ぶべ きでしょう。 もっとも、減量において最も効果的なのは、 やはり「食べる量を減らす」ことです。シナモン は、空腹感を和らげることで、それをサポート してくれる可能性があります。 ただし、脂肪細胞を「燃やす」働きがあるわ けではありません。あくまで、新たな脂肪の蓄積 を防ぐ──という補助的な役割にとどまります。 とはいえ、試してみる価値はあります。まず は3か月、セイロンシナモンを生活に取り入れ てみてください。もし期待した効果が出なくて も、金銭的な損失はサプリメントやダイエットプ ログラムに比べればずっと少なく、副作用の心 配もほとんどありません。 ただし、「質の良いセイロンシナモン」を選 ぶことが何より大切です。 シナモンを減量目的でどう取り入れる? 私たちのお気に入りは、シナモンバークオイ ル(シナモン樹皮の精油)を加えたブラック ティー。砂糖なしでも驚くほどおいしく、しかも 手軽です。世界最高峰のシナモン紅茶といっ ても過言ではないでしょう。 ただ、もしカフェインに敏感な方であれば、シ ナモンスティックを煮出してお茶を作るのがお すすめです。食事と一緒に1杯、毎日飲んでみ てください。 スティックを毎回煮出すのが面倒なら、まと めて何本か煮出してポットに入れ、冷蔵庫で 保存すればOK。3日ほどは風味を保てます。 アイスにしても、とても美味です。 スティックが手に入らない、あるいは手間が 気になる方には、セイロンシナモンパウダーを 使った簡単レシピもあります。 熱湯1カップに小さじ3/4ほどのパウダーを 加え、3分ほど蒸らしてから細かいフィルター で濾してください。少し粉が残ることもあります が、スティックを煮るよりはずっと簡単です。フレ ンチプレスを使えば、粉がカップに入りにくくな りますよ。 しかもパウダーなら、旅行先にも手軽に持っ ていけるのが嬉しいポイント。 もちろん、もっと自由な方法もあります。たと えば: • スティックを煮込み料理に入れる • パウダーをスムージーに加える • フルーツにふりかける など、さまざまなレシピが工夫次第で広がり ます。 毎日同じ方法では飽きてしまうかもしれませ ん。だからこそ、いろんなアレンジでシナモン生 活を楽しむことが、長く続けるコツなのです。 シナモンは減量に効果があるのか

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