銀座飛雁閣お取り寄せカタログ2026/27

4 スリランカに、はっきりしたイメー ジを持っている人は、まだそれほど多 くないかもしれません。けれど、この 島に降り立てば、その曖昧さはすぐ に消えていきます。まず、空気が違う。 空港を出た瞬間、湿り気を帯びた熱 気が肌にまとわりつく。額に汗がに じみ、遠くから鳥の声が聞こえてくる。 まだ何もしていないのに、身体のほ うが先に「ここは日本ではない」と気 づきます。 車を走らせれば、街にはアジアの 都市が持つ独特の熱気が満ちてい ます。人の声、クラクション、道端 の売店、南国の果物、スパイスの 香り。整いすぎていないのに、不思 議と気持ちが上がる。人のエネル ギーが、そのまま街の温度になって いるようです。 そして少し街を離れると、その熱 気を包み込むように、濃い緑がどこ までも広がります。赤道の太陽の強 い光を浴びて、木々は驚くほど生き 生きとしている。街なかの木ですら 大きく、力強く、この国では植物その ものに迫力があります。自然が“景 色”ではなく、世界そのものの勢いと して迫ってくる。その濃さに、次の瞬 間には野生までが加わってきます。 その濃さを、もっと もわかりやすく感じ るのが、国立公園で のサファリです。前 方の草が揺れたと 思った次の瞬間、野 生のゾウの群れが現 れる。しかも、想像よ りずっと近い。土を 踏みしめる重たい音、 低く響く鳴き声、鼻か ら吐き出される荒い息。こちらを気 にする様子もなく、自分たちのリズ ムで歩いていく姿を見ていると、“動 物を見る”というより、野生のすぐそ ばに自分が入り込んでしまったよう な感覚があります。子どもは目を輝 かせ、大人もまた、気づけば同じく らい夢中になる。家族でいても、そ れぞれにちゃんと記憶に残る時間が、 この島にはあります。 別の日には、茶畑の中を走る列 汗をかく。笑う。驚く。なぜか元気になる。 熱気がある。緑が濃い。人が近い。動物も近い。 世界中の観光客を魅了する景勝地 ナインアーチブリッジ スリランカ固有種であり、豊かな自然を象徴するスリランカゾウ

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